『特別展 ガウディ×井上雄彦 ‐ シンクロする創造の源泉 ‐ 』が、7月12日から六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されます。この展覧会は、数々の独創的な作品を遺したスペインの建築家・アントニ・ガウディの自筆スケッチや図面、大型の建築模型、ガウディがデザインした家具などの資料約100点を紹介するとともに、『SLAM DUNK』や『バガボンド』『リアル』などの国民的人気漫画で知られる漫画家・井上雄彦がガウディの人間像とその世界観を描いた約40点の作品を展示する、異色のコラボレーション展となります。
1882年の着工以来、いまも完成に向けて建設が続くサグラダ・ファミリアをはじめ、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなど、ガウディの建築は他のどの様式にも完全に属さない唯一無二の存在。一方で井上は漫画作品を描くことにとどまらず、『井上雄彦 最後のマンガ展』などの個展や、京都の東本願寺に描いた親鸞の屏風絵など、枠にはまらない活動を続けています。
今回の展覧会では3面スクリーンによる映像シアターや、井上の画が動き出すプロジェクション・マッピングなどの展示演出もあり、井上がどのようにガウディの生き方に迫るのかにも注目です。「ガウディの最高傑作は、その人生だった」という展覧会のキャッチコピーの通りに、建築家・ガウディと漫画家・井上雄彦の時空を超えたコラボレーションがどのようなシンクロを起こすのか、その化学反応が楽しみです。
この企画展は、慶長遣欧使節団派遣400周年の「2013‐2014日本スペイン交流400周年」のフィナーレを飾る特別文化事業であり、カタルーニャ工科大学の監修のもと、ガウディ記念講座やサグラダ・ファミリアなどのバルセロナの各関係機関から貴重な資料が出品されています。今秋以降、金沢、長崎、兵庫、仙台の各都市を巡回予定なので、もうすぐあなたの近くにもやってくるかもしれません。(Pen編集部)
『特別展 ガウディ×井上雄彦 - シンクロする創造の源泉 - 』
Takehiko Inoue interprets Gaudi's Universe
7月12日(土)~9月7日(日)
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー 52F)
東京都港区六本木6-10-1
TEL::0570-063-050(10時~20時)ローソンチケット内
開館時間:10時~20時(最終入場午後7時半)
料金:一般¥1800
※会期中無休
www.gaudinoue.com
巡回情報
金沢
金沢21世紀美術館
10月4日(土)~11月5日(水)
長崎
長崎県美術館
12月20日(土)~2015年 3月8日(日)
神戸
兵庫県立美術館
2015年 3月21日(土)~5月24日(日)
仙台
せんだいメディアテーク
2015年 6月3日(水)~7月12日(日)