中国の至宝を有し、中華文明の神髄がここにあると言われる「台北 故宮博物院」。大英博物館、ルーヴル美術館、メトロポリタン美術館と並ぶ世界の四大美術館のひとつですが、いまだかつて日本で台北 故宮博物院の展覧会が開かれたことはありませんでした。6月24日より東京国立博物館でアジア初の展覧会がスタート、盛況を博しています。
人気はやっぱり『翠玉白菜』(清時代・18~19世紀)。みずみずしく鮮やかな葉、そこにとまったキリギリス……その彫刻の精緻さはただただ息をのむばかり。また、皇帝コレクションの重宝『散氏盤(さんしばん)』は領地問題に触れた銘文のユニークさ、書体の個性と、紀元前9~前8世紀につくられたという歴史に圧倒されます。北宋・南宋から元、明、清にわたる歴代皇帝のコレクションがもとになっているこれら故宮博物院の所蔵品は、優れた文物の収集に情熱を傾けた皇帝たちの嗜好を反映。通常ではなしえない技を尽くした傑作揃いなのです。なお、『翠玉白菜』の展示は、7月7日まで。早速混雑している模様ですが、展覧会後半、8月5日~9月15日は『赤壁図巻』(武元直 筆、金時代・12世紀)の展示もあります。書、絵画、工芸と、多彩な出品作を通して、中国という大国の歴史と美を感じてください(Pen編集部)
人気はやっぱり『翠玉白菜』(清時代・18~19世紀)。みずみずしく鮮やかな葉、そこにとまったキリギリス……その彫刻の精緻さはただただ息をのむばかり。また、皇帝コレクションの重宝『散氏盤(さんしばん)』は領地問題に触れた銘文のユニークさ、書体の個性と、紀元前9~前8世紀につくられたという歴史に圧倒されます。北宋・南宋から元、明、清にわたる歴代皇帝のコレクションがもとになっているこれら故宮博物院の所蔵品は、優れた文物の収集に情熱を傾けた皇帝たちの嗜好を反映。通常ではなしえない技を尽くした傑作揃いなのです。なお、『翠玉白菜』の展示は、7月7日まで。早速混雑している模様ですが、展覧会後半、8月5日~9月15日は『赤壁図巻』(武元直 筆、金時代・12世紀)の展示もあります。書、絵画、工芸と、多彩な出品作を通して、中国という大国の歴史と美を感じてください(Pen編集部)
『台北 國立故宮博物院-神品至宝-』
6月24日~9月15日
東京国立博物館 平成館
東京都台東区上野公園13-9
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時30分~17時
※金曜および「翠玉白菜」展示期間の6/24~7/7は午後20時まで、土・日・祝日は18時まで。いずれも入館は閉館30分前まで。
休館日:7/14、7/22、7/28、8/4、9/1、9/8
※6/30、7/7、8/18、8/25は『台北 國立故宮博物院-神品至宝-』展会場のみ開館。
入場料:一般¥1,600
http://taipei2014.jp/
※九州会場は九州国立博物館(会期:10/7~11/30)。東京会場と九州会場では展示作品が異なります。詳しくはサイトでご確認ください。