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1982年にスタートしたイベントは、いまやフォルクスワーゲン全体の祭典となり、33回目を迎えた。
オーストリアの南部、イタリアとの国境もすぐというあたりに、ヴェルター湖という美しい湖があります。周囲にリゾートホテルや高級別荘が並ぶ避暑地ですが、フォルクスワーゲン・ファンの聖地でもあります。年に一度、ここでオーナーズ・ミーティング「GTI meeting on the Wörthersee Lake」(通称ヴェルターゼー)が開かれるのです。5月の終わりに初めて取材に行き、その熱量に驚きました。ハンガリーやロシアなど、欧州全土からフォルクスワーゲンのファンが集い、愛車を見せ合った後は飲めや歌えの大騒ぎ。パーティは深夜まで続きます。今年は3日間で約20万人(!)が集まったそうです。1982年にゴルフGTIのオーナーが100人ほど集合して始まったこのイベントは、年々規模が大きくなり、車種を問わずフォルクスワーゲンのオーナーが集まるようになりました。2006年からは正式にフォルクスワーゲンがサポートしていますが、そもそもはファンが自発的に始めたイベントなのです。目を輝かせて愛車の自慢をしてくれるオーナーたちと話をしていると、このブランドがいかに愛されているのかを肌で感じることができました。
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4代目ゴルフをガルウィング仕様に改造したオーナーは、求めに応じてドアを開けて内装を見せてくれた。
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ゲームソフト「グランツーリスモ6」に登場する「GTIロードスター」の実車がお披露目されて、会場を盛り上げた。