暮らしのなかで生まれた工芸品「インドの染織と絵」を、大阪の日本民芸館で堪能する。

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    平成11年ごろに収集された布地に絵具で描かれた民画(部分)。

    大阪・吹田にある大阪日本民芸館は、岡本太郎の太陽の塔でおなじみの大阪万博に出展されていた日本民芸館のパビリオンを引き継いで、民芸運動の西の拠点として1971年に開館されました。初代館長はかの陶芸家の濱田庄司氏です。この大阪日本民芸館で7月21日まで開催されている春季特別展『インド染織と絵-Folkcrafts of India-』では、約25年ぶりに展示される館所蔵のインド工芸品を中心に、昔ながらの手法で製作されたパトラや壁飾り、1900年代後半の新しいデザインのサリー等の染織品、インドの神々と英雄の姿が描かれた民画など約150点が展示されています。
    インドの暮らしの中で生まれたサリーやカンタ(刺し子)などの染織品と、素朴な味わいが魅力の民画。なかには大阪万博の際に出品されたインド工芸品もあるそうです。6月14日には、プロダクトデザイナーであり東京駒場の日本民藝館館長である深澤直人さんによる記念講演も開催。あわせて大阪のデザイン集団grafのティーコーディネーター川西万里さんの「呈茶 チャイ・ガーデン」のイベントも。緑豊かな万博記念公園にある大阪日本民芸館にぜひ足をお運びください。(Pen編集部)

    昔話や神話を題材にした絵巻物ポト。軸装のデザインは柳宗理氏。

    インド北西部に位置するグジャラート州で作られた、経緯絣の絹織物であるパトラサリー。

    春季特別展「インドの染織と絵ーFolkcrafts of Indiaー」
    3月8日(土)~7月21日(月) 

    大阪日本民芸館
    大阪府吹田市千里万博公園10-5(千里・万博公園内)
    TEL:06-6877-1971
    開館時間:10時~17時  入館は16時30分まで
    休館日:水曜日 年末年始、展示替え、夏期休館・冬期休館(随時)あり
    入館料:一般¥700 高大生¥450 小中生¥100

    記念講演「デザインと民藝」
    講師:深澤直人氏(日本民藝館館長、プロダクトデザイナー)
    日時:6月14日(土) 13時30分~15時(13時開場)
    会場:国立民俗学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向い)
    定員:100名(要予約)
    聴講料:¥300(民芸館入館料が別途必要)

    「呈茶 ~チャイ・ガーデン~」
    民芸館無料スペースでインド式のお茶をお楽しみいただきます。
    担当:川西万里氏(grafティーコーディネーター)
    日時:6月14日(土) 10時30分~16時30分
    料金:¥800(オリジナル茶菓子付、予約不要)
    www.mingeikan-osaka.or.jp