最近熟女ブームですが、実際に経験したことはありますか? あなたならいくつ年上まで大丈夫ですか?
年齢というよりも、相手が“誰”であるか、が問題だ、という答えが聞こえてきそうです。さて、この映画の相手ですが、なんと、“母の親友”です。小さい頃から、青春時代も酸いも甘いもを分かちあい、同じ時期に恋をして、結婚をして、子どもを産み、母の親友としてお互いの子どもをわが子のように愛してくれた女性です。その“親友”は、ある意味、他人でありつつも、もうひとりの“母”なのかもしれません。しかも、”手に入れる”ことができる。この映画の凄いのは、そんな熟女との恋愛が、“ダブル”で発生してしまうことです。あっちの母がこっちの、こっちの母があっちの……。しかし、その光景には、互いを知り尽くす間柄だからこその、ほかでは成しえない「美しさと安らぎ」があります。現在年上の人とお付き合いをしている人も、ちょっと興味があるくらいの人も、とにかく熟女好きにはたまらない映画です。観て、ぜひ、妄想してください。(Pen編集部)
『美しい絵の崩壊』
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ナオミ・ワッツ、ロビン・ライト、セイヴィア・サミュエル、ジェームズ・フレッシュヴィル
2013年 オーストラリア・フランス映画 1時間51分
配給:トランスフォーマー
5月31日から、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー