映画を文字で楽しもう、『赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界』がはじまりました。

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    『東京裁判』(1983年、小林正樹監督)赤松氏によるタイトルデザイン

    映画のタイトル文字は、それだけで作品の印象を左右する重要な要素です。この映画にマッチするのは、手描きなのか活字なのか? 映画を観るとき私たちは、物語だけでなくスクリーンに踊る一文字一文字にも、ドキドキさせられているはずです。そんな数々の映画タイトルデザインを手がけてきた赤松陽構造(あかまつ ひこぞう)の作品を集めた展覧会、『赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界』がはじまりました。
    そもそも映画のタイトルデザインとは、題字だけでなく、オープニングから劇中の文字、クレジットタイトル、エンドマークまで、映画に出てくる文字全体の図案化と管理を行う仕事です。1948年生まれの赤松は、父の跡を継ぎこの仕事をスタート。これまでに400以上もの作品を手がけてきた、日本の映画タイトルを代表するデザイナーです。
    展覧会は、「映画のタイトルデザインとは」、「日本の映画タイトルデザインの歴史」、「赤松陽構造の映画タイトルデザイン」、「赤松陽構造の仕事部屋」の4つの章から構成。映画タイトルだけでなく、赤松が実際に使用している筆や鉛筆、墨、硯などの仕事道具も見ることができます。また、特別展示として、北野武監督作品、現代日本映画の名作など、編集技師・宮島竜治の編集による赤松のタイトル作品集のビデオ上映も常時開催。映画の”文字”を楽しみにお出かけください。(Pen編集部)

    『Dolls』(2002年、北野武監督)赤松氏によるタイトル原画

    『アントキノイノチ』(2011年、瀬々敬久監督)赤松氏によるタイトルデザイン

    『赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界』
    4/15(水)~8/10(日)

    東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
    東京都中央区京橋 3-7-6
    TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
    開場時間:11時~18時30分(入場は閉場の30分前まで)
    休館日:月曜、5/27~29
    入場料:一般¥210
    www.momat.go.jp