BMWの「アート・カー」をご存じでしょうか? 1975年にフランスのレーシングドライバーとBMWのモータスポーツ責任者が友人のアーティスト、アレクサンダー・カルダーにレーシングカーのデザインを依頼したことがきっかけとなったこのプロジェクトは、貴重なレーシングカーや高級車にアーティストがペイントやデザインを施すプロジェクト。いままで世界的に有名な17人のアーティストがBMWをアートに変身させてきました。まさに「走る彫刻」ともいえる17台の写真やその制作風景をまとめた写真集が、この「BMW artcars」。1977年のロイ・リキテンスタインはBMW320グループ5をペイントし、79年にはあのアンディ・ウォーホルがBMW M1 グループ4を手がけています。日本人の加山又造は日本画をBMW535に描きました。これらのクルマはレースに出場したり、世界各地をまわり、BMWのアンバサダー的な役割も担っていました。アートと自動車が融合するこの「アート・カー」企画、次回の作品が待ち遠しいです。(Pen編集部)