あれから3年が経ちました。2011年3月11日14時46分、自分がそのときどこで何をしていたか、多くの人は今も覚えているでしょう。被害に遭った人、自宅まで歩いて帰った人、テレビにかじりついた人。立場は違えど、あの瞬間とあの1日は、日本人の“日常”に断絶をもたらしました。実際、日本という国にとっても、3.11はひとつの大きな「区切り」だったのではないでしょうか。『別冊アステイオン「災後」の文明』の責任編集者、東京大学の御厨教授は序文にこう記しています。
「『3.11』は日本人の基本的なものの考え方や行動様式を、長期的には大きく変える契機とならざるを得ない」。そして長かった「戦後」が終わり、新たな「災後」の時代が始まるのだと。被災地の復興から、自衛隊の役割、ソーシャルメディア、日本人の幸福度まで。16人の気鋭の学者が、さまざまな切り口から東日本大震災とこれからの日本を論じたこの本を読めば、震災はまだ“終わっていない”こと、そしてこれから自分自身が何をすべきかも、見えてくるかもしれません。(Pen編集部)
「『3.11』は日本人の基本的なものの考え方や行動様式を、長期的には大きく変える契機とならざるを得ない」。そして長かった「戦後」が終わり、新たな「災後」の時代が始まるのだと。被災地の復興から、自衛隊の役割、ソーシャルメディア、日本人の幸福度まで。16人の気鋭の学者が、さまざまな切り口から東日本大震災とこれからの日本を論じたこの本を読めば、震災はまだ“終わっていない”こと、そしてこれから自分自身が何をすべきかも、見えてくるかもしれません。(Pen編集部)
別冊アステイオン
『「災後」の文明』
御厨 貴/飯尾 潤 責任編集
サントリー文化財団「震災後の日本に関する研究会」 編
定価:本体1800円+税
http://books.hankyu-com.co.jp/list/detail/1382/