初音ミクによるオペラ“THE END”がパリ・シャトレ座で公演され、大好評を得ました。

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    音楽家の渋谷慶一郎とバーチャルアイドル「初音ミク」によるボーカロイドオペラ『THE END』が、パリのシャトレ座で初演され、チケット完売の大好評となりました。
    ボーカロイドはヤマハが開発したデスクトップミュージック(DTM)のためのコンピュータ音声合成技術で、初音ミクはその技術で出来上がったバーチャルアイドル。約2000人の観客を集めた公演では、オペラ歌手やオーケストラなどの人間は一切登場せず、初音ミクとその他のボーカロイドの映像と人工音声によるアリアなどの歌唱、コンピュータによる音響が繰り広げられました。
    今回のパリ公演は今年5月に行われた東京公演に続くもので、そのアップデートされたヴァージョン。奇抜にも思えるボーカロイドアイドルによるオペラですが、作品としての『THE END』は「死とは何か?」「終わりとは何か?」という伝統的なオペラに見られる悲劇の構造を現代のコンテクストに読み替えたもので、まさにオペラの王道、かつ深いものです。フランスでも話題となったボーカロイドオペラ『THE END』の今後に、注目しましょう。(Pen編集部)

    上から2点:
    ill, dir. by YKBX ©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net ©LOUISVUITTON 
    Photo: KENSHU SHINTSUBO Bunkamura Orchard Hall

    初音ミクの衣装は、ルイ・ヴィトンを去ることが発表されたマーク・ジェイコブスと彼のチームが2013年春夏コレクションをもとにデザインしたもの。

    上から2点:
    ill, dir. by YKBX ©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net ©LOUISVUITTON

    11月27日にはサウンドトラックCD・DVD『THE END 渋谷慶一郎+初音ミク』がソニー・ミュージックダイレクトより発売予定。上が豪華版¥8,925、下が通常版¥2,500のジャケット。

    シャトレ座:©Franck Bohbot

    『THE END』の公演が行われた、パリのシャトレ座。