豪華絢爛!特別展『京都―洛中洛外図と障壁画の美』が、東京国立博物館で始まります。

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    重要文化財『洛中洛外図屛風 舟木本』(部分)「祇園祭」 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

    東京国立博物館平成館で、特別展『京都-洛中洛外図と障壁画の美』が10月8日~12月1日まで開かれます。

    なんといっても一番の目玉は、7件の「洛中洛外図屏風」です。国宝と重要文化財に指定されているすべての洛中洛外図が展示されるのですが、全国の美術館からこれだけ揃うのは初めてのことです! さらに『洛中洛外図屏風 舟木本』をハイテクの高精細画像で4×4メートルのスクリーン4 基に拡大投影。その驚くほど繊細で精緻な表現に迫ります。

    また、京都を代表する場所である、京都御所、石庭で知られる龍安寺、二条城を飾った襖絵もやってきます。かつて京都御所を飾っていた、南禅寺の大方丈(本堂)の『群仙図襖』は、狩野永徳によるもので、現存最古の御所の障壁画として極めて貴重。龍安寺の襖絵は、明治期にアメリカに渡ったものもあり、18面が一堂に会するのは1933年の大阪城での展示以来。そして狩野探幽、尚信による豪華絢爛な二条城の障壁画84面は、現在の二条城には複製摸写が展示されていますが、展覧会では本物の障壁画でその空間を再現。もちろん史上初の試みです。

    緻密に描かれた貴重な「洛中洛外図」や襖絵を通して、京都に暮らした貴族や僧侶、武士、庶民の生活を眺めることができるこの展覧会。「京都でも、めったに見ることのできない京都」を、ご堪能ください。(Pen編集部)

    重要文化財『洛中洛外図屛風 舟木本』(部分)「五条大橋」  岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

    重要文化財 黒書院 二の間障壁画(南側)「 桜花図」 二条城二の丸御殿 狩野尚信筆 江戸時代・寛永3年(1626) 京都市(元離宮二条城事務所)蔵 

    『特別展 京都 -洛中洛外図と障壁画の美』

    10月8日(火)~12月1日(日)
    東京国立博物館
    東京都台東区上野公園13-9
    TEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
    開館時間:9時30分~17時(火~木、土~日)
    9時30分~20時(金、11月2日、11月3日)
    ※11月4日は~18時
    休館日: 月 ※ただし10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開館、10月15日(火)、11月5日(火)は休館。
    料金:一般¥1,500
    www.ntv.co.jp/kyoto2013

    ※国宝、重要文化財に指定されている「洛中洛外図屏風」は以下の7件(会期中展示替えあり)

    国宝「洛中洛外図屏風 上杉本」狩野永徳筆(山形・米沢市上杉博物館蔵)
    重要文化財「洛中洛外図屏風 舟木本」岩佐又兵衛筆(東京国立博物館蔵)
    重文「洛中洛外図屏風 歴博甲本」(千葉・国立歴史民俗博物館蔵)
    重文「洛中洛外図屏風 歴博乙本」(千葉・国立歴史民俗博物館蔵)
    重文「洛中洛外図屏風 福岡市博本」(福岡市博物館蔵)
    重文「洛中洛外図屏風 勝興寺本」(富山・勝興寺蔵)
    重文「洛中洛外図屏風 池田本」(岡山・林原美術館蔵)