ユーモアあふれる仙厓の世界を、禅の観点から解き明かす。

    Share:

    『南泉斬猫画賛』  仙厓  江戸時代  出光美術館蔵  南泉普願という禅の祖師のエピソードを描いた図だ。

    江戸時代、博多にある日本最古の禅寺、聖福寺の住職を務めていた仙厓(せんがい)。ユーモアあふれる禅画で現在も広く知られる仙厓ですが、彼は臨済宗の高僧でもありました。

    出光美術館で開催される『仙厓と禅の世界』展では、日本最大のコレクションを誇る同館所蔵の代表作と遺愛の品、併せて約90件によって、いまだ知られざる仙厓の世界をじっくりと紹介します。

    展覧会では、厳しい修行を積んだ禅僧である仙厓が弟子たちに伝えようとした禅の精神と宗教観にフォーカスします。
    また、この機会に室町時代に活躍した一休和尚の足跡を示すコレクションも併せて公開されます。中国伝来の禅の精神を再解釈してわかりやすく説き、さらに得意とした画を活用してその教えを庶民に広めんとした仙厓の考える禅とは何か?いま一度、振り返ってみたいものです。(Pen編集部)

    『仙厓と禅の世界』
    9/21~11/4 出光美術館
    開館時間:10時~ 17時(金は~19時まで。入館は閉館の30分前まで)
    休:月(9/23、10/14、11/4は開館)
    料金:一般¥1,000
    http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/index.html