ストリートアートの先駆者が愛用した、アイコニックな極太ボーダーTシャツ

  • 文:小暮昌弘(LOST & FOUND)
  • 写真:宇田川 淳
  • スタイリング:井藤成一

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ストリートアートの先駆者が愛用した、アイコニックな極太ボーダーTシャツ

文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳 スタイリング:井藤成一
イラスト:Naoki Shoji

キース・ヘリング──ウォーホル、バスキアと並ぶ80年代のアメリカ美術を代表するアーティストであり、ストリートアートの先駆者。現在でも日本の自動車メーカーのCMに作品が使われ、有名ブランドとコラボしたアイテムも数多くリリースされるなど、その人気が途絶えることはない。『ストリートアートの素顔』(青土社)で著者の大山エンリコイサムは「キース・ヘリングほど誰もがその絵を見たことがある作家はいない」と断言する。1958年にペンシルベニア州で生まれた彼は早くからアートやコミックへ傾倒、ニューヨークに渡り、地下鉄の空いた黒い広告パネルに通称「サブウェイ・ドローイング」と呼ばれるグラフィックアートを描き始める。チョークで描かれた彼の絵は瞬く間に評判を集め、各地で展覧会が開かれ、世界中の都市で彼の作品が制作された。1990年に31歳の若さで亡くなるが、彼のアート作品はその後も多くの人に愛され続けている。今回はそんな彼が愛用した名品について語る。

肉厚の天竺素材を採用したコットン100%のモデル。身幅を広く、着丈を短くしたビッグなシルエットがモダンさを強調する。左胸の巨大なポケットがデザイン上のアクセントになっている。¥14,300(税込)/トラディショナル ウェザーウェア

無許可のドローイングから始まったキース・ヘリングのアートが国際的な認知を獲得し、展覧会が開かれると、次に取りかかったのは自身のショップを開くことだった。そこには「美術関係者だけでなく、広いオーディエンスに作品を見てもらいたい」(『ストリートアートの素顔』より)という彼なりの思いがあったに違いない。

1986年、ニューヨークのソーホー地区に彼のドローイングに関連するTシャツやポスター、雑貨などを集めた「ポップ・ショップ」を開く。彼のポートレイト写真を眺めてみると、「ポップ・ショップ」で販売されていたような自身の作品をプリントしたTシャツをよく着ている。Tシャツ姿の写真を集めてみると、まるでラグビーストライプのような極太のボーダーTシャツを着ているものがあった。彼の人生を絵本として描いた『キース・ヘリング ぼくのアートはとまらない!』(評論社刊)でも、幼少の頃からボーダーTシャツを着ている姿が何枚もイラストになっている。ボーダーTシャツもまた、彼の印象を物語るアイテムのひとつなのだろう。

キースが着ていたボーダーTシャツを彷彿させるモデルを見つけた。1974年にゴム引きコートでスタートした英国のマッキントッシュ社のブランド、トラディショナルウェザーウェアの「BIG T-SHIRT」がそれだ。英国の伝統スポーツであるラグビーをイメージした9cm幅の太ボーダー。素材は肉厚の天竺で、さらりとした肌触りが特徴。身幅を広くとり着丈を短くしたオーバーサイズのシルエットが、彼が生きた時代と重なり、90年代ブームのいまとリンクしたアイテムに仕上がっている。

1974年に創業、ゴム引きコートで有名な英国のマッキントッシュ社のデイリーウェアブランド。ブランド名の一部「ウェザーウェア」は、雨風から身を守るアウターを意味し、レインコートや雨傘でも有名だ。

左胸に付けられたビッグなポケットがこのアイテムの特徴だ。ビッグなシルエットともマッチしたデザインで、スポーティな気分をさらに盛り上げてくれる。

両側の半袖Tシャツが「BIG T-SHIRT」の別カラー。各¥14,300(税込)、中央が同じ天竺素材を使った長袖バージョンの「LONG SLEEVE CREW NECK RIB T-SHIRT」。¥16,500(税込)/以上すべてトラディショナル ウェザーウェア

問い合わせ先/トラディショナルウェザーウェア青山メンズ店 TEL.03-6418-5712
https://www.tww-uk.com/

ストリートアートの先駆者が愛用した、アイコニックな極太ボーダーTシャツ

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