世界から65組の作家が参加するヨコハマトリエンナーレ、核心にダイブするアートの挑戦。

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    『ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW─光の破片をつかまえる」』

    横浜美術館、プロット48

    世界から65組の作家が参加するヨコハマトリエンナーレ、核心にダイブするアートの挑戦。

    赤坂英人美術評論家

    さとうりさ
    『本日も、からっぽのわたし #1』2019年 ベテランのニック・ケイヴから若手まで多彩な作品を選んだ 「ラクス・メディア・コレクティヴ」の3人の感受性には、古代インドの哲学と、フランスの現代思想、ドゥルーズ=ガタリを合わせたようなダイナミズムと融通無碍な感覚と思考を感じる。 © Risa Sato, Courtesy of ZOU-NO-HANA TERRACE photo: 427FOTO

    どのような現代美術の国際展となるのだろうか。ひとりの観客として素朴な好奇心をかき立てられる。『ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW─光の破片をつかまえる」』が、ついに開幕だ。
    2001年に第1回が開催され、その後、3年ごとに時代性を反映する現代アートの祭典として、広く一般の人々にも親しまれてきた。第7回にあたる今回は、新型コロナウイルスが世界中を襲ったパンデミックが起きた歴史的な年に開かれることになった。
    今回のトリエンナーレには世界中から65組のアーティストが参加する。またアーティスティック・ディレクターとしてキュレーションの任に就いたのが、国際的に活躍するインドの男女3人組のグループ「ラクス・メディア・コレクティヴ」だということも注目を集めた。彼らはニューデリー生まれのジーベシュ・バグチ、モニカ・ナルラ、シュッダブラタ・セーングプタの3人。1960年代生まれの大学の修士課程の同窓生3人で結成されたアーティスト集団である「『AFTERGLOW』というタイトルをめぐって」と題し、トリエンナーレのエッセンスを語っているので紹介したい。
    「『AFTERGLOW』では、空間を思考と感情の複雑なダイアグラムへと変えるような作品を展示します。それは古代のものと濃厚に接触し、時間に身体をこすりつけながら、不確かな未来を見きわめます。破壊された古代遺跡のかけらをつなぎ合わせて、不思議な物体を復元します」
    そこにあるのはパンデミックの渦中で語られる「社会的距離」を取るような姿勢ではなく、核心に向かってダイブするような流動的で生命感にあふれた感受性と思考である。6月には「発光に守られて世界が回復していく可能性」を示したいとも語った。ますます期待が募る。

    アリュアーイ・プリダン(武 玉玲)『満開』 2019年 © 伊誕創藝視界企業社 photo: 王言度

    ファーミング・アーキテクツ『THE SPACE COALITION』2020年 © 伊誕創藝視界企業社 photo: 王言度

    『ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW─光の破片をつかまえる」』
    開催期間:7/17~10/11
    会場:横浜美術館、プロット48ほか 
    TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル) 
    開館時間:10時~18時(10/2~3、10/8~10は21時まで、10/11は20時まで) 
    休館日:木(7/23、8/13、10/8は開場) 
    料金:一般¥2,000(税込)
    ※日時指定予約制
    www.yokohamatriennale.jp

    世界から65組の作家が参加するヨコハマトリエンナーレ、核心にダイブするアートの挑戦。

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