AMSTERDAMアムステルダム
リサイクル可能な、もみ殻製のエコ標識。
2050年までにサーキュラーエコノミー(循環型経済)への完全移行を目指すオランダでは、この春、CO2排出量削減策の一環で、高速道路の制限速度が時速130㎞から100㎞に変更された。これに伴い、全国4000以上の速度標識が交換されることに。約1900万ユーロをかけた大事業の中で、国民の注目はもっぱら「交通標識のエコ度」に集まった。今回、高速道路デビューを果たしたのが、もみ殻製のバイオ標識だ。成分は、もみ殻60%、海水塩22%、そしてミネラルオイルが18%。近くで見るとまるでMDF板のようだが、耐久性は30年の保証つき。さらに100%リサイクル可能。交通標識の主流はいまもアルミ製だが、流れを変える一歩として普及が期待される。