シャンゼリゼの噴水が復活。デザインは賛否両論⁉

  • 文:髙田昌枝

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PARISパリ

シャンゼリゼの噴水が復活。デザインは賛否両論⁉

文:髙田昌枝

このコンテンポラリーな噴水は全部で6つあり、製作費は630万ユーロ。メセナによってまかなわれたという。photograph by Olivier Bardina

19世紀から何度か形を変えて噴水が設置されていたシャンゼリゼ通りのロータリー、ロン・ポワン・デ・シャンゼリゼ。1998年から20年以上にわたって休止されていた噴水が、このほど復活。ロナン&エルワン・ブルレック兄弟のデザインだ。
噴水は高さ13ⅿ。ブロンズの支柱を囲む3本のパイプの下端から静かに水が流れ、そのパイプがゆっくり回転する。日が落ちると、3200個を数えるスワロフスキーのクリスタルがLEDの光を受けて輝く。透明感のある軽やかな構造美が魅力だが、従来の水が吹き上がるイメージとは異なる噴水に、「醜い」「美しい」と地元の意見は真っ二つに。市民に受け入れられるにはもう少し時間がかかりそうだ。