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なかなか換気ができない季節に、お薦めの空気清浄機を教えてください。
ハウスキーピングコンシェルジュ:久保雄一さん
大手電気メーカーで技術者として薄型テレビなどの研究開発に携わった後、蔦屋家電へ。「開発、製造、販売を一体化しないとよい商品は生まれないと考え、エンドユーザーと直接対話できるこの仕事を選びました」
「PM2.5の健康被害が問題になっている昨今、花粉症の方やペットを飼っているご家庭以外でも、空気清浄機の新規購入や買い換えを検討されている方は多いと思います。空気清浄機の基本性能を決めるのは、まずは何と言ってもフィルター。最新の製品は、高級機ならPM2.5より小さい0.1マイクロメートル以下の物質をキャッチできるものが当たり前になっています。フィルターは複数の種類のフィルターを組み合わせているものが多いですが、微粒子レベルのほこりや細菌などを取り除くためのメインのフィルターは定期的に交換が必要になりますので、これによってお手入れの手間やランニングコストが変わります。また速やかに室内の空気をクリーンにするためには、より多くの空気を取り込み、再び部屋に戻すパワーも重要です。当然ながら、フィルターとパワーが大きいほど、広い室内をきれいにすることができます」
インテリアを彩るアイテムとしても使えるデザイン性
「リビングダイニングなど広い部屋の空気をきれいにするとなると、機器を完全に目立たせなくするのは無理なので、同程度の性能なら、よりデザインのよいものを選びたいところです。そこでお薦めしたいのが、カドーの『AP-C200』。継ぎ目のないスリムな円筒形のボディには、外側全周囲に吸引口があり、360度どこからでも空気を吸い込みます。なかでも65畳までの室内空間に対応したAP-C710Sは、現時点で世界最高の空気清浄能力をもっていますが、このAP-C200にもその技術が活かされていて、キャッチできる浮遊微粒子のサイズはなんと0.09マイクロメートル以下。フィルターは、新型光触媒の『光ブルー活性炭フィルター』と『銀イオン抗菌HEPAタイプフィルター』『特殊活性炭フィルター』の3層から成っていて、1層目で有害物質を吸着・分解し、2層目でウイルス、カビ、細菌などの繁殖を抑制、3層目でさらに空気を清浄します。フィルターは1年に1度交換しなければなりませんが、3層が一体化されているので、簡単に取り替え可能。手間がかからないのも魅力です」
「また、デザイン性の高さで要注目なのが、9月に発売されたばかりの米国ラビットエアー社の『MinusA2』です。こちらは床置きの他、壁に掛けることもできます。広い室内に対応した高性能空気清浄機で壁掛け式のものは、存在感が出てしまいがちですが、これは比較的コンパクトかつシンプルなデザイン。フロントパネルは無地の他、名画などを用いた別売りに交換することもでき、インテリアのアイテムとして活用することもできます。またこの製品は『カスタマイズフィルター』として、細菌軽減に特化したもの、ペットのフケや臭い対策用、揮発性有機化合物などの化学物質対策用、消臭用の4種類から用途に応じて好きなものを選べます。メインのフィルターである『BioGS HEPAフィルター』は、最小0.3マイクロメートルの浮遊粒子を99.97%ろ過でき、酵素の作用でウイルスやカビを減少させるなど、基本性能も高級機として十分なものをもっています。ライフスタイルに合わせてアレンジできるのが魅力ですね」
コンシェルジュからの一言
ハウスキーピングコンシェルジュ:久保雄一さん
●二子玉川 蔦屋家電 TEL:03-5491-8550 http://real.tsite.jp/futakotamagawa/