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夏のだるさを吹き飛ばす! 栄養たっぷりの野菜ジュースをつくりたいのですが。
食家電担当:築野由佳さん
大学卒業後、学童保育指導員として食育に携わる。飲食店勤務を経て蔦屋家電に入社。食に関する豊富な知識で商品セレクトやイベントを担当。商品はできるだけ発売前に試用して、使い勝手を確認しているそうだ。
「みなさんは、ジューサーとブレンダー(ミキサー)の違いをご存じですか? ともに果物や野菜などの食材を細かく砕き、液状やペースト状にするよく似た器具で、役割がかぶる部分もあります。どちらもジュースをつくることができますが、両者には大きな違いがあります。ジューサーは、食材を絞りフィルターで漉して水分だけを取り出すので、繊維があまり混じらず、比較的さらっとした液体になります。これに対してブレンダーはボトルの底にあるブレードで食材を細かく粉砕し、攪拌します。したがってとろみのある液体になります」
栄養素を壊さずしっかり絞れる「低速回転式」
「このように、ジュースをつくるには高速回転式のブレンダーと低速回転式のジューサーの2タイプがありますが、よりジュースの栄養価にこだわりたい方にお薦めするのが低速回転式です。これは食材をカットするのではなく、スクリューがゆっくり回転し、すりつぶすように食材を搾ります。高速回転式に比べ摩擦が少ないので、栄養素が壊れにくいことと、高速回転式ブレンダーに比べて作動音が圧倒的に静かなのがメリット。いま流行しているコールドプレスジュースを家庭で楽しむことができます」


「とくにヒューロムの『スロージューサーH-AA』は非常に搾汁率が高く、パラパラの繊維が残るだけになるまでしっかり搾ることができます。搾った液体を漉すストレーナーはフィルターの目の細かさが2種類あり、サラサラのジュースも、ねっとりしたジュースもつくれます。ブドウなどは皮ごと入れると甘みをしっかり感じられるジュースになってすごくおいしいですよ。とにかくジュース生活を始めたいという方にはいち押しのアイテムです」
「一方、『繊維質をまるごと摂りたい』『氷と一緒に入れてスムージーをつくりたい』『手早くつくれて手入れも楽なほうがいい』という方は、ブレンダーを使ってジュースをつくるのもよいでしょう。またブレンダーの魅力は、基本的にジュース専用のジューサーと違って、料理への応用範囲が広いこと。ジュースだけでなくさまざまな料理に活用したいならブレンダーがお薦めです。ブレンダーの注目アイテムはダネッツの『プロフェッショナルブレンダーD103』。業務用ブレンダーと遜色ないパワーなど、基本性能が高いのに加え、温かく仕上げる『スープモード』などの優れた機能を搭載しています。スープモードでは、缶詰めのコーンを汁ごと入れてスイッチを押せば、後は自動でコーンスープができちゃいます。また通常ブレンダーは水分を加えて使用しますが、この機種はピーナッツだけでピーナッツバターをつくることができます。つまみなどのないタッチパネル操作なので、汚れにくいのも魅力です」

今年4月に発売された、ヒューロムの「スロージューサーH-AA」¥39,800(税別、2016年7月15日現在)。先代モデルに比べパワーはそのままにモーターをスリム化。キッチンに収まりやすい、コンパクトですっきりしたボディデザインとなっている。フローズンストレーナーが付属し、凍らせた果物を使えばスムージーなどもつくれる。色はホワイトとフェラーリレッドの2色。

ダネッツの「プロフェッショナルブレンダーD103」¥63,000(税別、2016年7月15日現在)。さまざまなプログラムモードを備え、タッチパネル式で簡単に操作できる。パワーは業務用レベルの1400Wで、波打ったボトル底面がカッターと食材との接触回数を増やすことで短時間で効率よく粉砕・攪拌する。食材を押し込むタンパーは温度計付きなので、運転中にも食材の温度をチェックできる。
コンシェルジュからの一言

食家電担当:築野由佳さん
●二子玉川 蔦屋家電 TEL:03-5491-8550 http://real.tsite.jp/futakotamagawa/