ギンザシックス内にあるヴァレンティノのフラッグシップストアが、フロアの様子を大きく変えている模様。日本の漫画が並べてあったり、ヒノキの能面が飾られていたり。限定商品も数多く並んでいるようです。気になる店内をのぞいてみました。
11月27日(火)、「ヴァレンティノ」は2019年プレフォールコレクションを東京で開催しました。メンズとウイメンズのプレタポルテを同時に発表するショーは、ブランド史上初の試み。これに合わせて、ギンザシックスにある巨大なフラッグシップストアが、テンポラリーなコンセプトストア「ヴァレンティノ TKY」へと様変わりしました。地下1階から地上4階まで、各フロアには日本の伝統文化やポップカルチャーなどの要素が随所にちりばめられており、ひと通り見て回るだけでも、まるでミュージアムかテーマパークのようなスケール感。見逃せないインスタレーションや限定アイテムの数々など、その一部をご紹介します。
漫画カルチャーに伝統工芸、モダンアートなど、壮大なコンセプト
1階のエントランスから店内へと足を進めると、そこには今回のために特別にデザインされた「ヴァレンティノ TKY カプセルコレクション」に加え、日本のアーティストや職人、ブランドとのコラボレーションによって生み出された、エクスクルーシブなアイテムの数々が。地下1階には、日本の漫画カルチャーからインスパイアされた、ポップでキュートな「VLTN TKY ヴァレンティノマンガキャラクターコレクション」が展開されています。
1階や3階フロアの端々には、伝統工芸の能面や蒔絵、漆芸をはじめ、巨大な折り紙アートや甲冑武士のフィギュアアートなど、伝統的な手法を用いたモダンアートもあれば、モダンな視点で描く伝統文化もあります。そのすべてが並列で展示され、伝統とモダンの境界線が曖昧に表現された空間。「ヴァレンティノ TKY」の壮大なコンセプトは、ブランドのクリエイティブ・ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリと、コレットの元クリエイティブ・ディレクター、サラ・アンデルマンの対話のなかから生まれたものです。
国内の人気ブランドや日本の職人とのコラボ
今回特に話題となったのが、日本のファッションブランド「ダブレット」や「アンダーカバー」とのコラボアイテム。国内でも高い人気を誇るふたつのブランドが、世界屈指のラグジュアリーブランドとコラボレートするというエキサイティングな試みは、滅多にお目にかかれるものではありません。それぞれのブランドらしい世界観が存分に活かされたデザインの数々は、コレクターズアイテムとなること必至です。
限定コレクションの中には、日本の職人技術や伝統素材を活かした、本格的なつくりが自慢のオリジナルグッズも数多く展開されています。10オンスの岡山デニムを使用した半纏や、アイコニックなカムフラ柄の浴衣。表にロゴ、裏にカムフラ柄をプリントした京扇子には、親骨にも“VALENTINO”の刻印。木目が美しい九州産の杉の単版を削り出してつくられた下駄は、日本の下駄三大産地に数えられる大分県日田市にて生産されたものです。
館内を巡り、それぞれのアイテムに触れることで、ヴァレンティノの日本文化に対する敬意を感じることができるはず。コンセプトストアは、12月9日(日)までの期間限定とのこと。お見逃しなく!
ヴァレンティノ 銀座
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX
TEL:03-5537-7717
営業時間:10時30分〜20時30分
不定休
www.valentino.com/ja-jp