オーガニック食材を使ったグルメバーガー 、「BAREBURGER」が日本初上陸です!

  • 写真:江森康之
  • 文:森下隆太
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自由が丘に誕生した「BAREBURGER」。オーガニック食材を使ったグルメバーガーとは?

ナチュラル感のあるお店で、オーガニックな食材を堪能。

2009年にニューヨークのクイーンズ地区にて創業した「ベアバーガー」は、オーガニックな食材にこだわった身体にやさしいグルメバーガーで、味と健康にうるさいニューヨーカーたちの間で評判となっています。たとえば、全米随一のレストランガイド「ザガット」では2011年以来「NYのハンバーガートップ10」に名を連ね続け、ミシュランガイドのNY版にも、同年以降毎年掲載されています。

そんな「ベアバーガー」ですが、2011年にフランチャイズモデルを確立すると、その後は価値観を共有し合えるパートナーとともに、少しずつ店舗を増やしていきます。日本でパートナーとなったのは、アパレルブランドの「トゥモローランド」。実は「トゥモローランド」はお洒落心を満たしてくれるだけでなく、”食”の面でもさまざまな仕かけで感度の高い人々の胃袋を掴んでいます。旬の食材や世界のスパイスを使ったフレンチに定評のあるレストヴァン「ポ・ブイユ」、南青山にあるセレクトショップ「スーパー エー マーケット」の上には「バー&グリル」という名のレストランを展開しています。

場所は「メープルファーム」にあるトゥモローランドやジェームス パースに隣接。ちなみにベアバーガーの“ベア(BARE)”は英語で“ありのまま”を意味します。店内はそのテーマにちなみ、床や壁などは手を加えずにそのまま使用しています。草花が明るく彩るアーチをくぐり店内へ足を踏み入れると、ペットも同伴できるテラス席が広がります。正面にはオープンキッチンのバーカウンターがあり、左手にはポップな色彩のカフェスペースがあります。
2階に上がると、木製のテーブルセットが置かれた部屋とソファが置かれた部屋があります。カウンター席もあり、1人でも、2人でも家族でも、用途によって場所を選べるのもうれしいところ。各部屋合わせるとかなりの席数が確保されているので、ゆったりと時間を過ごすことができそうです。

こだわりぬいた素材が自慢の、グルメバーガー

メニューは定番のビーフやチキンのハンバーガーに加え、ベジタリアンやヴィーガンの方向けにベジタブルパティを使用したハンバーガーや日本限定のブランド和牛を使ったオリジナルハンバーガーも用意されています。またサイドメニューもフレンチフライやオニオンリングなどのフライ類をはじめ、サラダなどのサイドディッシュ、ニューヨークで好評というシェイクなど、実にバラエティ豊かです。

上の写真は、見た目のインパクトはメニュー随一の「シュプリーム」(¥1,710)。上に刺さっているのはオニオンリングで、ハンバーガーのなかにもさらにフレンチフライとともにサンドされています。そこにベーコンも加わり、見た目のインパクトはもちろんボリューミィな食べ応えです。

使用される食材のほとんどは、厳選したサプライヤーを通じて提供されます。店長の中川さんも「安心・安全が第一」と語るように、季節ごとに仕入れ先を変え、そのときに一番新鮮で安全な食材を選んでいくそうです。

味の決め手となるパティには、オーストラリアのオーガニックビーフを採用。牧場はオーストラリアの内陸部にあり、なんと北海道とほぼ同じ大きさなんだとか。牛たちはこの広大な大地で育ち、成長剤や人工飼料などを一切使用せずに、草だけを餌として育っているので、脂っぽくなく、さっぱりとした味わいが特徴です。また、ベアバーガーのスパイスと味馴染みがよいという点も選別のポイントとなったそうです。オーダー時には焼き加減を聞かれますが、赤身が残るぐらいのレアなものがお薦めとのことです。
上の写真(上)は、”闘牛士”という名からわかるように、メキシカンな一品「エルマタドール」(¥1,680)。ハラペーニョピクルスとグアカモレ(アボカドディップ)のダブルパンチが暑い季節にピッタリで、食欲を掻き立ててくれます。また、一見シックな「トゥモロー バーガー」(上写真下、¥2,980)は、メニューのなかでは一番値の張るプレミアムなハンバーガー。屈指のブランド牛といわれる宮崎県の尾崎牛を使用しています。少し前までは肉汁がジューシーというのが味のトレンドでしたが、このビーフは赤味がしっかりしていて、筋肉質。素直に、ダイレクトに、肉の味がするという表現が一番しっくりきます。
牛だけでなくチキン派には、カリッとした衣が、少しスパイシーに味付けをした上写真の「バターミルク バッファロー」(¥1,380)を。見た目とはちがうさっぱりとしたミルクソースで、あっという間にぺろりです。

ちなみに野菜は、宮崎県綾町から取り寄せたものと、有機野菜のデリバリーでも有名な「大地を守る会」のものが主に使われています。宮崎県東諸県郡綾町は、1988 年に全国初の「自然生態系農業の推進に関する条例」を制定し、厳しい基準のもと有機農法に取り組んでいます。「大地を守る会」は千葉県を拠点に農業のソーシャルビジネスを行う企業で、農薬を極力使わず、生態系と調和する循環型の農業を行っています。シャキシャキとした食感が楽しい、新鮮で味の濃い野菜たちは、しっかりとパティを引き立てます。

またバンズは、都内のレストランやカフェを中心にパンを卸すリテールベーカリー「峰屋」と共同で開発されました。グルメバーガーファンにとっては耳馴染みのある名前でしょう、有名ハンバーガー店のバンズを数多く手がけていることで知られています。イースト菌ではなく、酒種を使ったバンズは、もっちりとして素朴な甘みがあり、パティに負けない存在感があります。

気になるサイドメニューも、充実しています。

サイドメニューというと、ついフレンチフライをオーダーしてしまいますが、ここでは、「スイートフライ」(上写真上、¥900)をオーダーしてみてください。いわゆる、さつまいもを使ったフライです。味、食感ともに新鮮な驚きを与えてくれます。もちろん、定番「フレンチフライ」(上写真下、¥500)も用意しています。フライ用の油ももちろんこだわりぬいたもの。食べても重たくない仕上がりはさすがです。(写真はそれぞれシェアサイズ。ほかに半量のサイドサイズがあり)
サラダだけをがっつり食べるのもあり。男性に人気が高いのがこの「カリ フレッシュ」(¥1,680)。レタスやオニオンなどのミックスグリーンの上に、ブロッコリーのフムス(ひよこ豆と野菜をすりつぶしたペースト状の料理)や赤大根、そしてその栄養価の高さで昨今注目を浴びているキヌアが盛りつけられています。サラダだけでは物足りない! という方は、トッピングとしてパティを入れて食べるというのもアリです。(写真は、シェアサイズ。サイドサイズは¥980)
そして、デザートにためしてほしいのが、この「バニラシェイク」(¥850)。なかに入っているのは、バニラアイスと有機の牛乳のみ。口に入れた時には牛乳のリッチな味わいが広がりますが、実はアイスクリームディッシャーですくったアイスが8個分ほど入っているんです! 唐辛子などのスパイスに漬け込んだハチミツをトッピングしたものはNYの店舗でも大人気だそう。ぜひ、みんなでシェアしてください。シェイクのフレーバーはほかにもチョコレート、ピーナッツバター、バナナ、ストロベリー、ラズベリーを用意。
「トゥモローランド」がパートナーということで、日本限定でTシャツやキャップなどのオリジナルグッズも販売されています。ちなみにマスコットのクマの絵は、創業者であるユリピディーズ・ペレカノスさんがバーでお酒を飲んでいる時の走り書きがベースになっているとか。この辺の遊び心も、自由で気さくなお店の雰囲気につながっているようです。

NY版ミシュランが「病みつきになる」と評したその味、徹底したこだわりという点では確かにほかのグルメバーガーと一線を画しています。ランチはもちろん、クラフトビールやオーガニックワインなどのアルコール類も豊富に揃うので、ディナー利用にも最適。キッズメニューも用意されていて、幅広いシーンで楽しめます。スローな空気が流れる店内で”ありのまま”の味を体験しに、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。(森下隆太)

BAREBURGER jiyugaoka

東京都目黒区自由が丘2-16-10 メイプルファーム内
TEL:03-3724-5820
営業時間:11時~22時
不定休