セイコー創業140周年を記念して、60年代の国産高級腕時計市場をリードした名作「キングセイコー」が復刻。

文:笠木恵司

1940〜60年代は機械式腕時計の黄金時代といわれる。ダイバーズウォッチなどの新分野や新機構はもちろん、時計史を彩る数々の傑作モデルを輩出。それらはロングセラーとして継承されるだけでなく、ヴィンテージの人気も高い。温かみのあるノスタルジックな雰囲気が、デジタル全盛の現代では魅力的に感じられるのかもしれない。 セイコーでも、60年代に製作した金字塔といえるコレクションに注目。当時のデザインを復刻または現代的にアレンジしたモデルを相次いで発表してきた。今年はセイコー創業140周年を記念して、「グランドセイコー」と双璧を成す代表作「キングセイコー」を忠実に再現。「キングセイコー“KSK”復...

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