機能もデザインも、アナログな進化を遂げた最新機。

クラシカルな美の雰囲気をもったカメラ、PEN-F。かつてのオリンパスのハーフサイズの名機の名前と形を継ぐスタイルだ。旧型は、フィルム巻き戻しダイヤルがひとつだけであとはフラットだったが、新PEN-Fは露出補正、シャッター部、モード変更……など、なんと6つもダイヤルがある。前面にもひとつ大事なダイヤルがある。こんなにダイヤル数が多いと、凡庸なデザインでは視覚的にも操作的にも混乱するばかりだが、デザイナーはいい仕事をした。ひと目で使いたいダイヤルがわかり、凸凹がすごく多いのに説得力のある整然さを見せるのである。  デザインの仕掛けの第1が、「丸」。ダイヤルが○なのは当たり前だが、そのほか...

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