鮮やかに 進化を遂げた、有機EL第2弾。

いまテレビといえば液晶だが、欠点も多い。バックライト光が漏れて黒が浮く、動画応答が遅く、早い動きの被写体がぼける、視野角が狭く斜めから見ると変色する……。この欠点は、バックライトの光をカラーフィルターで透過するという方式に起因している。20世紀のテレビはブラウン管だった。大きく、重たい、消費電力も多いデバイスだが、「自発光」が画質的なポイントで、コントラストが高く、動画もぼけず、視野角もどこから見ても問題なかった。それが液晶になって失われた。  有機化合物に電圧をかけ、自発光する有機ELは、まさに「新しいブラウン管」。ディスプレイはディレクターズ・インテンションを再現しなければならな...

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