バウハウス創設100周年を記念した「マックス・ビル」の限定クロノグラフは、象徴的な色づかいに注目。

文:笠木恵司

ドーム状の緩やかな丸みが印象的な風防とダイヤル。ベゼルを限界まで薄くすることで面を広げたダイヤルには、時間を正確に読み取れる必要最小限のインデックスを線描。これを指し示す長い秒針と分針の先端は、風防のカーブにぴったり合わせて曲げられています。 ドイツの名門時計ブランド、「ユンハンス」が1961年に発表した「マックス・ビル」コレクションは、独特のレトロな雰囲気が漂うロングセラー。マックス・ビルとは、伝説的な芸術学校であるバウハウスの全盛期に学び、多方面で活躍したことから「バウハウス最後の巨匠」とも謳われるデザイナーの名前です。 バウハウスは1919年にドイツ・ヴァイマールで創立され、...

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