「ジャケ・ドロー」の代表作「グラン・セコンド」に、技巧を凝らしたクロノグラフが登場。

文:笠木恵司

クラシックな機械式時計の象徴であるスモールセコンド(小秒針)を、通常とは逆に大きくデザイン。上部の時分計と合わせて、ふたつのインダイヤルがダルマ型の8の字に重なったジャケ・ドローの代表作「グラン・セコンド」に、初のクロノグラフが登場した。 この8の字を崩すことなく、30分積算計を下部のサブダイヤルに溶け込ませた2カウンタータイプ。その外周にはポインター式の日付表示があり、しかもレトログラード。月末を表示し終えた指針はダイナミックに1の位置まで瞬時に戻る。中央に位置するクロノグラフ秒針の軸が日付目盛りに重なるユニークな配置だが、これほど大きな角度のレトログラードは珍しい。このふたつの機...

続きを読む