エルメスのロングセラー「アルソー」の新作は、濃紺の宵闇に月と星がまたたくフルカレンダーが魅力。

文:笠木恵司

太陽が沈んで宵闇が訪れる直前に、大空が美しい濃紺に染められることがある。エルメスの新作「アルソー グランド・リュンヌ」のダイヤルカラーは、その貴重な瞬間の色を再現したといっても過言ではないだろう。深く落ち着いた艶を放つサンバースト仕上げのブルーは、とてもロマンチックな印象を与える。さらに6時位置にはムーンフェイズを搭載。星々を従えた月が顔を出しては隠れていくことで、満ち欠け(月齢)を表現する。夜空ではなく腕もとを見ながら「今夜は満月だね」と呟くことができるのは、この機構を備えた時計を持つ人だけの特権だ。 関連記事: 一生ものの革ストラップで味わう、エルメスの腕時計ふたつの愉悦。 ...

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