目を奪うのは“岩手山パターン”の黒か、初の“雪白ブルー”か

文:並木浩一 写真:宇田川淳

グランドセイコーが、いきなり欲しくなる。そんな腕時計ファンも少なくないのではないか。もちろんムーブメントはクオーツ、手巻きと自動巻きのスプリングドライブ、同じくメカニカルがあり、サイズも豊富だ。中身も仕上げも超一級の、日本を代表する高級腕時計は、選択肢の構えが広い。その一方で最近の「GS」には、中身や仕上げの優秀さだけでなく、ひと目惚れを誘うような一種の色気を備えたモデルが、不意に登場して我らの意表を突くのである。その好例が「SBGA407」。GSで初めての“雪白ブルー”文字盤を与えられたモデルだ。 文字通りホワイトの「雪白」は、既に人気の仕様であり意匠だ。スプリングドライブの故郷、信...

続きを読む