自社製ムーブを味わい比べる、新と旧2つのクロノグラフ

文:並木浩一 写真:宇田川 淳

腕時計界で、タグ・ホイヤーの「カレラ」が話題に上ることが増えている。1963年誕生の超ロングセラーは、熱量の高いニュースが途切れないからだ。いま話題のニュースは、自社製クロノグラフムーブメントである「キャリバーホイヤー02」搭載の新作群である。ノーマルな3針モデル、縦三つ目のクロノグラフが揃うカレラのラインアップの中で、「ホイヤー02」を積んだ横並び3レジスターの新作が昨年から登場し、さらに今年充実した。約80時間のロングパワーリザーブという体感しやすい高性能と、高級機の証しであるコラムホイール装備のクロノグラフというマニアックな満足度を併せもつホイヤー02は、それだけで購入の動機にな...

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