この時計の“買うべき理由”は、自発光するインデックスと針。

文:並木浩一 写真:宇田川 淳

ボールウォッチには他では満たせない、強力な“買う理由”がある。筆頭がこの「自発光マイクロ・ガスライト」の装備だ。一般的には蓄光塗料を盛るインデックスや針に、ボールウォッチではガラスのチューブを配置する。内側に蛍光塗料を塗ったチューブにトリチウムを満たし、放射線で発光させるのだ。普通の蓄光塗料では暗闇で徐々に薄れていく明るさが、マイクロ・ガスライトでは変わらない。 闇の中で常に時刻が読める機械式時計というのは、迷える背中を押す圧倒的なアドバンテージだ。さらに特筆できるのが、耐磁性と耐衝撃性でのハイスペックを誇るモデルの存在である。耐磁性能が80,000A/mならば、時計ファンの耳慣れた磁...

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