ふたつの楽しさ、味わうなら超薄型かレクタンギュラーか。

文:並木浩一 写真:宇田川 淳

超薄型のラウンドと、シャープなレクタンギュラー。手首を華麗に見せるドレッシーな一本は、爽快な装着感で悩ましい二者択一を迫ってくる。しかもそれがジャガー・ルクルトであれば、結論を出すまでの検討事項はさらに増加するだろう。ステンレス・スチール製で極薄の「マスター・ウルトラスリム・デイト」と、細身でダブルフェイスの「レベルソ・クラシック・ラージ・デュオ・スモールセコンド」を並べられたら、どちらにも目が眩む。 そもそもジャガー・ルクルトは多才なブランドである。いままでに生み出した自社製ムーブメントは、なんと1200レファレンス。ひとつだけでも「マニュファクチュール」を名乗れる世紀に、その千倍以...

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