フランスで自然派を極めた大岡さんが教えてくれた、「小公子」品種の新たな顔

フランスのローヌ地方で、自分の造りたいワインを求めて、ひた走ってきた大岡弘武さん。2016年、日本に帰国した。その頃すでに、ナチュラルワインの造り手としては、「ラ・グランド・コリーヌ」という名で海外では(そしてもちろん日本でも)注目されていたにもかかわらずだ。子どもたちを日本の文化の中で育てたかったとことも理由のひとつにあったのだが、一方でフランスでのワイン造りに限界のようなものを感じていたという。 ローヌではヨーロッパ系品種であるシラーを完全無農薬で育てていると、3年に1回は収穫がほとんど無くなる年があった。加えてワイン造りの伝統国であるフランスには、栽培品種や仕立て方など、まるで...

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