北海道の大地に花開いた、アルザスワインのようなクリーンな一本。

今年、北海道の仁木町でワイナリーを立ち上げた本間裕康さんは異業種からワイン造りの道に入った。実をいうと、20代の頃の彼は世界中のワイン産地のワインを飲み尽くすという筋金入りのワインファン。日本ワインに至っては、やや甘過ぎるか、あるいは酸っぱいだけといった、どちらかというと否定的なイメージしかもっていなかった。 そうした先入観が、北海道で造られた「クリサワブラン」というワインを飲んで、がらりと変わった。 「北海道で、私が大好きなアルザスのような、クリーンなワインができるのか!」と衝撃を受けた。それだけじゃない、いつか自らが北海道でワインを造ろうとまで思ってしまった。 とはいえ、果た...

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