出汁に着想を得た、濃くてボリュームのある白。

北海道の余市町には、モンガク谷と呼ばれる土地があります。ここはゆるやかに続く北斜面になっており、目の前には余市湾と町のシンボルであるシリパ岬が望める素晴らしい光景が広がります。この地でブドウを育ててワインをつくっているのが、木原茂明さんと妻のゆうこさんです。 木原さん夫妻は、自分たちの農園で収穫したブドウを混ぜておいしいワインになることをイメージして、どんな品種を植えるのか、品種の比率をどうするのかを決めていきました。育てる品種から、最終的なワインの味わいをデザインしていったのです。 つくろうとしていたのは白ワインでしたが、味わいのベースに据えたのが、黒ブドウのピノ・ノワール。さら...

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