淡いバラ色が美しい、沁み入るおいしさのロゼ

色合いは淡いバラ色。しかしその味わいは、オイリーで驚くほどしっかりしています。ラズベリーを思わせる果実味に、頬の内側を引き締めるわずかな渋み。そして、余韻に心地よく感じるほろ苦さ。長い、長い余韻……。優しく沁み入るおいしさに、思わず感嘆のため息が出てしまいます。  ワインの名前は「セツナウタ」。北海道余市町にある登(のぼり)醸造の小西史明さんが、ツヴァイゲルトという黒ブドウでつくりました。農業団体の職員だったという小西さん。東京にあるワインバーで飲んだ、自然派ワインの旗手とされるフランス・ロワール地方の、ティエリー・ピュズラの「トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン」のおいしさに魅せられ、こん...

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