品川にオープンした中華酒場の名物は、価格も味わいも本場さながらの北京ダック

写真:中庭愉生 文:岡野孝次

日本では高級中華店で、うやうやしく飴色の皮のみを食べるイメージがある北京ダック。しかし本場・中国では大衆食堂でも提供され、小麦香る烤鴨餅(カオヤーピン)にアヒルの身までたっぷりと包むのが習慣だ。2020年10月、品川にオープンした「北京ダックマニア」では、限りなく北京のローカルプライスに近い、2人前2000円台からダックを提供。お通しには余った骨でとったガラスープを添えるなど、その旨味を使い切る。厨房がガラス越しによく見え、ダックを焼く工程が眺められるのも楽しみのひとつだ。 北京ダックといえばつい“焼く”ことに目が行きがちだが、「実は乾かす作業も大切」と店長の井上辰俊さん。ダックは捌...

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