神聖なる教会を受け継ぐ、最新ブックカフェ

文:原口純子

ネット書店が世界的にシェアを伸ばす中、北京では空間にこだわったリアル書店の勢いがまだまだ堅調。最近は20世紀初頭の教会をリノベした「模範書局 詩空間」(モォファンシュウジィ シュークンジエン)が話題の筆頭だ。もとの教会は英国国教会のチャールズ・P・スコット司教により1907年に建設、中国語では「中華聖公会」と呼ばれる。かつては中国北部において最大規模の教会であり、清朝の建築様式も融合された独特の建物。運営する「模範書局」は、近代建築の再生に定評があり、中華民国時代築のビルに書店を出したこともある。今回は、神聖な雰囲気はそのままに、読書とハンドドリップのコーヒーが楽しめる空間に仕上げた。...

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