環境保全を考えてつくられた、カナダグースの次世代フリースに注目。

写真:加藤佳男 文:高橋一史

フリースと呼ばれるボア状に起毛された生地の服が、日本においてワードローブの仲間入りを果たしたのは90年代のこと。もとは防寒を目的にしたアウトドアウエアだったが、タウンユースに変化しジャージーやパーカと同等の日常着になった。そのフリースがいま、グレードアップして話題を集めている。そのカギになるのは、一般的な化繊のポリエステルと異なる、天然のウール素材。ここに掲載するカナダグースのプルオーバーもそのひとつだ。羊を傷めることなく採取した最高級メリノウールに、リサイクル素材を加えた生地で環境にも優しい。ウールは内部に空気を含み暖かく、汗の吸収・発散に優れ、抗菌・防臭作用もある。現代的なウールの...

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