アメリカ黄金時代の気配を醸す、ソーイのポップなフーディに恋をして。

写真:加藤佳男 文:高橋一史

アメリカを初めて訪れた瞬間を思い起こす時、街の景色を彩る光り輝くネオンが頭に浮かぶ人は多いだろう。コンクリートの無機質なビルやカジュアルなダイナーには、カラフルな蛍光色の看板が映える。これぞ20世紀アメリカがつくり上げたポップカルチャーの象徴である。掲載の白いフーディに描かれたモチーフは、その黄金時代といえる1950年代のアメリカンダイナーの看板をイメージしたもの。日本ブランドのソーイのデザインにより、誰もがアメリカンドリームを夢見た時代にオマージュが捧げられている。この看板のダイナーは実際には存在しないのだが、一瞥しただけでその空気を感じさせる。かつてのアメリカの大らかなムードまで表...

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