『E.T.』で主人公の母メアリーが着ていたデニムのオーバーオールは、機能性抜群なアメカジの名品

『E.T.』で描かれたエリオット(ヘンリー・トーマス)の家庭は一見幸せそうに見えるが、父親とは別居中で、いわば母子家庭だ。母親のメアリー(ディー・ウォーレス・ストーン)は父親のぶんも子どもの面倒を見ている。スピルバーグ監督は『未知との遭遇』(1977年)でも同じような境遇の母親を主人公のひとりにしているが、これは16歳で両親が離婚して、父親と不仲になったスピルバーグ監督自身の人生が投影されているという話もある。 E.T.の存在に驚きながらも、最後はE.T.とエリオットの別れを暖かく見守る母親メアリーが自宅で着用していたのが、当時のアメカジに欠かせないデニムウエアのオーバーオールだ。 ...

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