『ニュー・シネマ・パラダイス』のラストシーン近くで、トトが着ていたトレンチコート

『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)は、まだテレビもビデオもなく、誰もが映画を観るためには映画館を訪れるしかなかった懐かしい時代を描いた名作中の名作。監督はジョゼッペ・トルナトーレ、音楽を担当したのはエンリオ・モリコーネで、昨年モリコーネが逝去した際にはこの映画のテーマ曲が多くのメディアで流された。 舞台は1950年代のイタリア・シチリア島の小さな村。パラダイス座という映画館の映像技師・アルフレード(フィリップ・ノワレ)と、“トト”と呼ばれた映画好きな少年サルヴァトーレの交流を中心に描く。このサルヴァトーレ・ディ・ヴィータを3名の役者が演じた。少年期の“トト”はサルヴァトーレ...

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