スティーブ・マックイーンが、『マンハッタン物語』で着こなしたトレンチコート

『マンハッタン物語』(1963年)は、名優スティーブ・マックイーンには珍しい完全なラブストーリー。『アラバマ物語』や『サンセット物語』などの名作を産んだ監督ロバート・マリガンと、製作アラン・J・パクラの名コンビの作品だ。 浮世離れしたミュージシャンのロッキーをマックイーンが、ニューヨーク随一の百貨店メイシーズで働くアンジーをナタリー・ウッドが演じる。ニューヨークの下町に育った2人がいわゆる“出来ちゃった婚”をする恋物語だが、日本で公開されたのは昭和38年(1964年)。ストーリーが未婚女性の妊娠という当時の日本にしてはセンシティブなテーマであったせいか、大きな話題になることはなかった...

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