子どもの頃から愛用し、絵本の中でもかけていた赤いフレームの眼鏡

文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳 スタイリング:井藤成一

キース・ヘリングは、1958年の5月4日にアメリカ東部ペンシルベニア州のレディングという街で生まれた。物心ついたころから絵を描くのが好きで、鉛筆と紙がいくらあっても足らないほどだった。壁以外のありとあらゆるものに絵を描いていたという。RIZZOLI社が制作した書籍『KEITH HARING』には8歳の彼と家族のポートレイト写真が載っているが、そのときにはすでに眼鏡をかけていた。 実の妹ケイ・A・ヘリングが文章を書き、ロバート・ニューベッカーが絵を担当した絵本『キース・ヘリング ぼくのアートはとまらない!』(評論社)では、生まれたとき以外のどの絵でもキースは眼鏡をかけている。しかもニュ...

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