ストリートアートの先駆者が愛用した、アイコニックな極太ボーダーTシャツ

文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳 スタイリング:井藤成一

無許可のドローイングから始まったキース・ヘリングのアートが国際的な認知を獲得し、展覧会が開かれると、次に取りかかったのは自身のショップを開くことだった。そこには「美術関係者だけでなく、広いオーディエンスに作品を見てもらいたい」(『ストリートアートの素顔』より)という彼なりの思いがあったに違いない。 1986年、ニューヨークのソーホー地区に彼のドローイングに関連するTシャツやポスター、雑貨などを集めた「ポップ・ショップ」を開く。彼のポートレイト写真を眺めてみると、「ポップ・ショップ」で販売されていたような自身の作品をプリントしたTシャツをよく着ている。Tシャツ姿の写真を集めてみると、ま...

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