異国ムードを漂わせる、『燃えよドラゴン』のカンフージャケット

ブルース・リーが主演した映画のほとんどで着用したのは、「功夫服」と呼ばれる中国の伝統服だ。日本では「チャイナジャケット」あるいは「カンフージャケット」と呼ばれ、リーは上下共地のセットアップスタイルで着用。アクションシーンでは上着を脱いで、迫りくる相手に果敢に挑むというのが映画のいつもの筋立てだ。 このジャケットは立ち襟のデザインで、普通のボタンではなく、同色のひもを結んだボタン(ファッション業界ではこの結びをチャイナノット、あるいは釈迦頭結びと呼ぶこともある)に大きな特徴がある。シルエットもウエストに絞りがないストレートで、仕立てもシンプルそのもの。欧米のワークウエアに近い。中国拳法...

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