リーにもあった大戦モデル! コレクター垂涎のジャケットとジーンズの復刻版が新登場。

文:高橋一史

ヴィンテージデニムウエアは、20世紀の社会を雄弁に語る証人だ。常に大衆の生活とともにあり、その時代の空気を深く吸い込んで変化してきた。着る労働者の要求に応じて改良され、製造技術が進化すればディテールも生地も新しくなった。デニムウエアは工場でつくられる大量生産の“着る道具”だからこそ、家電や車と同様に時代ごとの比較がしやすい。ヴィンテージのコレクターは、デニムウエアを通してそれぞれの時代背景を感じている。 1930年代にはジャケットもパンツも、現代まで続く型がほぼ出揃っていた。縫製ステッチに凝り金属パーツもふんだんに使われていたが、これが劇的に動いたのが40年代である。自国が第2次世界...

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