和紙を糸にしたシャリ感のある服や小物で、新しいニッポンの暮らしがはじまる。

上写真のトートやキャップを見て、和紙を主原料につくられた製品だと気づく人はおそらく、このブランド「KAMITO(カミト)」をご存知か、紙素材の専門家だろう。伝統工芸の素朴なイメージとは縁遠い都会的なデザインだ。シンプルだがその佇まいと風合いは、決して “普通” ではない。とくにトートは触れば実感するハリとコシがあり、ふわりと空気のように軽くバネのように柔軟だ。厚みが薄く繊細な生地の印象とのギャップに驚かされる。あたかもシルクシフォンと麻を掛け合わせたような不思議さだ。 深い奥行きのある色も見逃せない。トートは生成りも黒も穏やかな光沢があり、高級感を漂わせる。炭を削り出したかのごとき黒...

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