実験的なルーツに立ち返る、トリッペンのアートな店。

文:河内秀子

1992年にベルリンで創業した靴ブランド「トリッペン」。トリッペンとは、中世のヨーロッパで履かれていた、靴の上に履く木製のオーバーシューズのこと。それに着想を得てつくった、実験的なデザインの木底のサンダルをギャラリーに展示したことからトリッペンの歴史は始まった。  その初心に立ち返り、26年の時を経てブランドのアート・プロジェクトがスタートした。靴を販売する横で、クリエイターが手がけた作品を展示するギャラリー兼ショップ「P100」だ。オープニングを飾るのは、若手写真家による新モデルを使ったファッション写真の展示。今後は彫刻や絵画の企画展も行う。靴とアートのコラボに注目したい。

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