CREATOR 01

永山絢斗
俳優

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かつてファッションショーで出合ったシューズの衝撃が忘れられなくて。あのコンセプトを自分なりに再解釈するなら、どんな靴になるのだろうか──。ずっと胸の中で温めてきたとっておきのアイデアを、今回のコラボでついに披露!

Profile

1989年、東京都出身。2007年に俳優デビュー。10月スタートの連続ドラマ「言霊荘」(テレビ朝日系)に出演。映画『峠 最後のサムライ』が22年公開予定。

「以前、ミラノのファッションショーでかかとからアメ車のテールランプが飛び出しているデザインのハイヒールを見て、むちゃくちゃカッコよかったのが忘れられないんですよね。どんな靴がつくりたいかと聞かれたら、そのコンセプトを国産車で再現してみたい」。無類のクルマ好きとして知られる永山絢斗さんは、クルマのディテールを詰め込んだコンセプチュアルなシューズに挑戦。靴もクルマも、一度ハマると抜けられない趣味の世界。永山さんのこだわりはどこへ向かうのか!?

ウィングチップシューズを隅から隅まで眺め回してから、おもむろに頷いた永山さん。「アッパーがボンネットで、羽根がドアで、革靴って、クルマのかたちに似ているじゃないですか。いっそのこと、一足丸ごとクルマのデザインを再現してみませんか? しかもバリバリにカスタムした国産車のイメージで(笑)。ボンネットはガンメタにして、所々にカーボンも効かせて。だからソールはタイヤですよね。それならスポーツタイヤのトレッドパターンも入れてもらいたいなぁ……」

「これはなにがなんでも第一優先で実現してほしいディテールなんですが、靴のかかとから、竹槍マフラーを伸ばしてもらいたいんです。できれば左右に4本ずつ。竹槍って、日本が世界に誇る独特の文化じゃないですか。竹槍が付いている靴なんて、誰も見たことがないだろうから、絶対インパクトありますよ」。奇抜なアイデアを聞いたリーガルのデザインチームはというと、意外にも目を輝かせながら、どんどん話に引き込まれていく。こだわりの強い者同士、シナジーが生まれたようだ。

Complete

Nagayama Kento

竹槍マフラーはデザインチームが社内で溶接し、タイヤのソールは名門トーヨータイヤに協力を仰ぎ、ロゴやトレッドパターンの意匠を再現。遊びに遊んだアイデアに対して、真っ向勝負、最高のクオリティで応えるデザインチームの心意気が、前代未聞の傑作を生み出した。「細部に至るまでこだわり抜いていただけて正直、感動しました。最初は怒られるんじゃないかと心配で、顔色をうかがっていましたが、みなさんが面白がってくれて本当によかったです!」

Nagayama Kento

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CAR

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アッパーのカーボン調で硬質に見える部分は、実は柔軟性に優れた素材を使用している。アッパーに使うことで履き心地も快適。ガンメタの色合いも、通常レザーに用いられる色よりも、国産車の色味に近いニュアンスへと調整した。

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かかと部分には、テールランプをイメージして朱色のレザーを採用。このアイデアはユニークなコンセプトに共感してくれた、リーガルデザインチームからの提案だ。竹槍マフラーは取り外しも可能。これだけの完成度なら、ケースに入れてディスプレイしてもよさそうだ。

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永山さんが愛用する、トーヨータイヤのスポーツタイヤ「PROXES R888R」を再現したソール。サイドに生ゴムを巻いて、スポーツタイヤの質感を忠実に再現した。