ロンドンの新鋭メーカー「Nothing」のスマートフォン「Phone(3a)」は、男心をくすぐるスケルトンデザインやAIを駆使した利便性が魅力!

  • 文:石川博也
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Phone(3a)。メカニカルなデザインに心が躍る。

「私たちはもう一度テクノロジーにワクワクできるような世界を作りたいのです」

そう話すのは、NothingのCEOであるカール・ペイ。Nothingとは2020年に創業したロンドンを拠点とするコンシューマー・テクノロジー・ブランド企業だ。2025年6月の時点でスマートフォン、イヤホン、スマートウォッチを世に送り出し、累計700万台以上の製品販売実績を誇っている。

斬新なデザインと革新的なユーザーインターフェースを特徴とするNothingの製品。その最新モデルとなるPhone(3a)は、3カメラシステムを採用したスマートフォンだ。撮影はもちろん、AIにも対応した高いパフォーマンスやユニークなデザインで注目を集めている。

デザインは最先端技術を象徴するかのようなシースルー仕様。内部が透けて見えるプロトタイプのようなメカニカルな雰囲気に男心をそそられる。また、IP64等級の防塵・防滴性能を備えているため、アウトドアで使用する際も頼もしい。

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メインカメラ、望遠カメラ、超広角カメラを備えているため、多様な状況に対応できる。

カメラはメインカメラ、望遠カメラ、超広角カメラに加えて、フロントカメラを搭載。メインカメラはサムスンと共同開発した5000万画素のセンサーを採用。数百万回の撮影で学習したディープラーニング処理アルゴリズムが画像の鮮明さを向上させ、ノイズを低減し、リアルな色彩とディテールを再現する。

さらに高度なセンサー技術により、オートフォーカス速度が前モデルのPhone(2a)と比べて43%向上。大きいほどより高精細で現実に忠実な画像を再現できると言われるピクセルのフルウェル容量が倍増。それによって厳しい照明条件下でもより細かいディテールを捉えることが可能になっている。

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望遠カメラは5枚のレンズで構成されている。

望遠カメラは5枚のレンズで構成され、2倍の光学ズームを基盤に、画質ロスや画面の歪みを防いだ最大4倍のロスレス・インセンサーズームを実現。さらにAIの鮮明化アルゴリズムを活用し、最大30倍のウルトラズームも可能にしている。

建物内の全景や集合写真などの撮影に便利なのが120°の超広角カメラだ。Sony製のセンサーを搭載し、低照度環境での撮影にも強い。

自撮りに便利なフロントカメラは3200万画素。アダプティブAIを利用した手ブレ補正と、暗所にも強いビデオカメラ撮影機能を備え、明るくてノイズが少ないため、クリアで鮮明な夜間動画撮影も可能になっている。

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全体的に優れたパフォーマンス

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OSは実用性、使いやすさを重視した自社開発のNothing OS 3.1を搭載。カスタマイズする楽しさがある。

パフォーマンスにも優れ、Snapdragon 7s Gen 3の革新的なパフォーマンスは、Nothing OSと融合することで、さらに最適化。ムダな待ち時間を最小限にしたり、ゲームの処理速度が向上。CPUはPhone(2a)に比べて最大33%高速化。Qualcomm Adreno GPUはグラフィック性能が11%向上している。さらに一部のSnapdragon Elite Gaming機能も利用可能だ。

AI処理性能はPhone (2a)と比べて92%もパワーアップ。日進月歩のAIテクノロジーにも、しっかり対応できる未来志向の設計となっている。

バッテリーは5000mAhの大容量。フル充電で最大2日間の通常使用が可能だ。50Wの急速充電に対応し、20分で50%(1日分の電力)を充電できるので、いざという時にも心強い。

 

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ロックスクリーンのデザインバリエーション。

ディスプレイは6.77インチの大画面。フルHD+の解像度と387ppiの高精細ディスプレイによって、映像や文字がクリアに表示される。120Hzのアダプティブリフレッシュレートを採用し、スクロールやアニメーションがより滑らかになり、操作性も向上している。ゲーミングモードでは1000Hzのタッチサンプリングレートに対応しているため、スワイプやタップがよりスムーズで、応答性の高い操作体験を実現している。

また、ディスプレイの明るさは最大1300ニトまで自動的に調整。炎天下の直射日光の下でもストレスなく快適に画面を視認できる。

OSはAndroid 15をベースに開発されたNothing OS 3.1。高速でスムーズな操作性、安全性、実用性、カスタマイズ性を追求してデザインされている。パーソナライゼーションにも優れ、モノクロカラーで視覚的なノイズを抑えたり、アプリ名を非表示にしてホーム画面をすっきりさせることも可能だ。ロック画面やクイック設定も自由にカスタマイズすることで、必要な情報や操作がより簡単にできるようになっている。

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AIがメモや考えを整理してくれる

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側面には物理的なボタンとしてEssential Keyがついている。

メモ、コンテンツ、インスピレーションやアイデアを、AIの力で自動的に整理して一覧にし、ユーザーに合った提案、要約、アクションプランを生成してくれるEssential Spaceなる機能も搭載。気になるコンテンツを見つけたり、インスピレーションやアイデアが浮かんだら、横にあるEssential Keyを押すことでEssential Spaceに保存ができる。長押しでボイスメモを録音したり、2度押しでEssential Spaceに保存・整理された一覧へアクセスしたりすることも可能だ。

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Phone(3a)左から/ブラック、ブルー(楽天モバイル限定カラー)、ホワイト。各¥54,800(8+128GB)、¥59,800(12+256GB)

サステナビリティも考慮して設計され、CO₂排出量は51.3kgに抑えられている。これはNothingのスマートフォン史上最も低いカーボンフットプリントだ。

最先端技術を駆使して、スマートフォンをより使いやすく、人生の質を高めてくれる道具へと進化させたNothing。CEOであるカール・ペイが話すように、Phone(3a)はテクノロジーにワクワクできる一台なのである。

Nothing

https://jp.nothing.tech/