色彩で感性を刺激する、奈良発のソックスブランド「ロトト」が初の旗艦店をオープン

  • 写真:河内 彩
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ロトト ストア

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インテリアスタイリストの作原文子によるウォールディスプレイでは、ロトトのバックボーンやルーツを表現。

「一生愛せる消耗品」をコンセプトに、奈良の職人技でていねいな靴下づくりを続けてきた「ロトト」が、初となる旗艦店をオープン。店内ではブランドの全ラインアップが揃うほか、照明や什器など、靴下をモチーフとした大胆で楽しい仕掛けが盛りだくさんとなっている。旧式のローゲージ編み機によって生み出されたユニセックス仕様の靴下は、スラブコットンからリサイクル糸まで、素材ごとに異なる履き心地を提案。さらに、生産過程で発生した端材などをリユースするワークショップや、ソックスをテーマに選曲したプレイリストなど、靴下という小さなトリガーで、ライフスタイルへのひらめきを呼び起こしてくれる。ぜひ足を運んでみてほしい。

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トラフ建築設計事務所が手掛けた、靴下を履いたかのような特別版「AAスツール」がチャーミング。
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パッケージで使用している丸い輪っかは、ソックスのつま先を縫う際に必ず出る「縫製くず」からヒントを得て製作したもの。サイズごとに色が異なり、そのまま吊るしてディスプレイとしても楽しめる。
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靴下の金板を使い、ソックスを展示。ロトトを代表する「コースリブ オールドスクール クルーソックス」(¥2,530)や、「ダブルフェイス クルーソックス シルク&コットン」(¥2,310)は常備しておきたい定番アイテム。
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まるで外国の学校のようなこのスペースでは、ワークショップやクリエイターを招いたトークイベントなどを実施。また、Spotify上で公開している、ソックスをテーマとしたプレイリスト「ROTOTO SOUND BRIDGE」の試みも面白い。選曲を務めるのは、近隣で活躍する音楽家やショップの人々。
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生産過程で生まれるソックスの廃材を利用してつくる指編みコースター。カラーの組み合わせを楽しめるこのワークショップは、店頭にていつでも無料で参加できる。

 

ROTOTO STORE

住所:東京都渋谷区西原2-28-3
TEL:03-6407-1530
営業時間:11時~19時
定休日:水曜日
www.rototo.jp

※この記事はPen 2025年6月号より再編集した記事です。