Souvenir 進化し続ける、江戸職人の心意気。

進化し続ける、江戸職人の心意気。

濱甼 高虎

濱甼 高虎

エリア:浜町

「柵が欠けて傑作、鐘(金)はあるけど吊り(釣り)がねえ。あっ、これなら、外国人さんにもわかるだろ、リンゴの中にヘビでアダムとイヴというわけさ」

日本橋・明治座の裏手にある「濱甼 高虎」の店内で、藍染の合財袋の図案を指しながら、店主・高橋欣也氏は早口で語ります。「こういうシャレが、江戸なんだよ」と。


合財袋とは、“ 宵越しの銭は持たない” という江戸っ子の心意気をそっくり表すかのような、一切合財をしまう袋物。昔は着物のはぎれで作ったそう。これに、高橋さんは江戸の言葉遊びを絵で表現しました。何代目に当たるのかと尋ねると、「職人は三代続くと恥だって言うんだよ、血筋でやっても通用しない。江戸時代は屋号なんてなく、ただの紺(藍染や)と呼ばれてたしね。この辺りは紺屋が多かったから」。


職人は世の中が読めないと時流に合ったものが作れないと、いまや刺し子や手ぬぐいのトートバッグも作ります。リンゴとヘビの図案は訪れる外国人客が多いため。6人の職人を抱え、店の上で染めも行う。これから祭りが多くなる季節、忙しくなるのは半纏作りです。「もう毛がない。儲からない」と、頭を撫でながら締めくくり。


上写真:高橋氏、壁に掛かった手ぬぐいは歌舞伎と干支を絡めた図案。手刷りのものは一日10枚程度しかできない。棚上が刺し子や手ぬぐいトート。

進化し続ける、江戸職人の心意気。

奥はうさぎ年の手ぬぐい。うさぎは柳の枝あたりに隠れて……。15歳で修業を始めた高橋氏は絵も型も自身の手で仕上げる。

進化し続ける、江戸職人の心意気。

藍染の合財袋はいまのポーチのようなもの。浴衣にも似合いそう。図案も楽しいが、かつお縞と呼ばれる藍のグラデーションも美しい。各¥3,780

    東京都中央区日本橋浜町2-45-6
    TEL:03-3666-5562 
    営業時間:9時~18時(月~金) 9時~17時(土)
    定休日:日曜日・祝日
    現金のみ
    http://www2.gol.com/users/ip0611031455/
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